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「ルート181」「鉄西区」「S21 クメール・ルージュの虐殺者たち」 他

 
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「ハッピーバースデー」ファミリー上映会

いじめや虐待で家庭崩壊、学級崩壊が語られる現代。映画はその現代に生きる少女の、悲しみから希望への再生の物語です。

 
 

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山形市で隔年毎に開催されている山形国際ドキュメンタリー映画祭。過去のもう一度見てみたい作品をピックアップ。見逃した方お楽しみに!昨年上映し好評だった「ルート181」(2005)、9時間の超大作あの「鉄西区」(2003)や小川伸介賞の「S21 クメール・ルージュの虐殺者たち」(2003)など受賞作品を中心にを上映。
S21 クメール・ルージュの虐殺者たち
S21, the Khmer Rouge Killing Machine

2003 優秀賞

監督:リティー・パニュ/フランス/2002/
カンボジア語/カラー/ビデオ(DVCAM)/
101分/日本語・英語字幕あり

かつての政治犯収容所「S21」。クメール・ルージュの大虐殺による加害者と被害者をその場所に集め、非人間的で過酷な日々を再現していく。証言で明らかになる真実の数々、対峙する2人のやりとりの迫真性が25年という時を越える。カンボジア生まれのリティー・パニュ監督(映画祭2001『さすらう者たちの地』〈7/23、7/26に上映〉でフラハティ賞受賞)の、故国への想いが静かに脈打つ。

7/21(土)12:40〜、24(火)15:50〜 (会場:伏見ミリオン座)
1プログラム (夢の中で、愛についての実話)
夢の中で
Soshin: In Your Dreams

2001 小川紳介賞監督:メリッサ・リー/オーストラリア/1999/
韓国語、英語/カラー/ビデオ(DVCAM)/
26分/日本語字幕あり

朝鮮戦争後、祖国をあとにオーストラリアに新天地を求めた両親。学業としつけに反発し家出した娘が、7年間の絶縁を経て、映画づくりの中で、知らなかった両親を再発見した。実は歌手になりたかった父、映画づくりの現場で大活躍する母……。『愛についての実話』との2本1組で、「コリアン」であり「オーストリアン」でもある作者の素顔が見えてくる。

愛についての実話
A True Story about Love

2001 小川紳介賞監督:メリッサ・リー/オーストラリア/2001/
英語/カラー/ビデオ(DVCAM)/
27分/日本語・英語字幕あり

サンフランシスコの映画祭に招かれ、韓国系アメリカ人監督についての映画を企画した。ところが、行ってみたらいきなり恋に落ちてしまった。しかも2人同時に。アジア系男性のコンプレックス、韓国系の男たちに対する自分の偏見。ベッドにまでカメラを持ちこむことの倫理など、きわどい問題にさりげなく触れながらユーモラスに個人映像世界を展開させている。

7/21(土)14:45〜、25(水)17:20〜  (会場:伏見ミリオン座)

死神博士の栄光と没落
Mr. Death: The Rise and Fall of Fred A. Leuchter, Jr.

監督:エロール・モリス/アメリカ/1999/
英語/カラー/35mm(1.85)/
91分/日本語字幕あり

電気椅子、致死量薬物注射器、ガス室、絞首台を設計し改良を施している自称処刑工学者フレッド・ロイヒター。1988年、『600万人は本当に死んだのか?』の著者エルンスト・ツンデルは、ナチスによるガス室の「疑わしい」使用実態について、ロイヒターに科学的な調査を依頼する。ロイヒターはアウシュビッツに赴き、密かに壁のかけらを持ち去り分析にかけた。このサンプルは、ホロコーストがでっち上げられたものであるという主張の証拠として使用された。エロール・モリス監督は、35mmフィルムや8mm、ビデオ、歴史的記録フィルム等を駆使し、類い稀な《ミステリー・ストーリー》をつくり上げた。

7/21(土)16:05〜、24(火)18:00〜 (会場:伏見ミリオン座)

三人三色
Digital Short Films by Three Filmmakers

監督:賈樟柯(ジャ・ジャンクー)、
ジョン・アコムフラー、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)/
中国、イギリス、台湾/2001/
中国語、英語/カラー、モノクロ/
ビデオ(Betacam)/90分/日本語・英語字幕あり

山西省の小さな鉱業都市大同を舞台に、消費の場や公共の空間に集う大同の人々の日常生活を記録した賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督の「イン・パブリック」、アナログとデジタルの境界線上に生きている黒人男を描くジョン・アコムフラー監督の「ディジトピア」、巫女や神々の祭典をテーマにした蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督の「神様との会話」の3作品。デジタル映像による新しい映像表現を求めてチョンジュ国際映画祭が3人の映画作家に製作を委託。デジタル・フォーマット、時間は30分、限られた予算内という条件下で作られたオムニバス作品。

7/21(土)18:00〜、25(水)15:25〜 (会場:伏見ミリオン座)

鉄西区 1・2・3
Tie Xi Qu:West of Tracks

2003 ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)

第1部「工場」240分/第2部「街」175分/
第3部「鉄路」130分/
監督:王兵(ワン・ビン)/中国/2003/
中国語/カラー/ビデオ(DVCAM)/545分/
日本語・英語字幕あり

日本占領下に設立、その後、計画経済の象徴として栄えた中国瀋陽にある工業地域・鉄西区が瓦解していく。そこに息づく人々や場所を清冽に映し出す。一人の作り手による9時間余の壮大な映像叙事詩。21世紀映画の鼓動が聞こえる。

7/22(日)鉄西区 1 10:30〜、鉄西区 2 14:50〜、鉄西区 3 18:05〜
7/27(金)鉄西区 1 10:30〜、鉄西区 2 14:50〜、鉄西区 3 18:05〜
(会場:伏見ミリオン座)

さすらう者たちの地
The Land of the Wandering Souls

2001 ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)

監督:リティー・パニュ/フランス/2000/
カンボジア語/カラー/ビデオ(Betacam)/
100分/日本語・英語字幕あり

1999年、東南アジア初の光ファイバーケーブルの敷設作業が、戦火に荒廃したカンボジアを横切った。この作業は多くのカンボジア人に雇用の機会を与えたが、彼ら自身がその恩恵を受けることはないだろう。数ヶ月に及ぶ作業が進むにしたがって、土地を失った農民、復員兵士、貧しい家族らがさすらいの身となっていく。カンボジア出身の監督リティー・パニュは、自分たちの国を生き返らせるために、乗り越えなければならない矛盾を抱えながら生きる人々を緊張感の中に凝視する。

7/23(月)10:30〜、26(木)14:35〜 (会場:伏見ミリオン座)

ルート181
Route 181--Fragments of a Journey in Palestine-Israel

2005 山形市長賞(最優秀賞)

監督:ミシェル・クレフィ、エイアル・シヴァン/
ベルギー、フランス、イギリス、ドイツ/2003/
アラビア語、ヘブライ語/カラー、モノクロ/
ビデオ(DVCAM)/270分/日本語・英語字幕あり

2002年夏、2カ月にわたりパレスティナ人ミシェル・クレフィとイスラエル人エイアル・シヴァンは、故郷を南から北まで彼らが名づけた「ルート181」に沿って一緒に旅をする。1947年11月29日パレスティナを二分するため採択された国連決議181条の中で描かれた境界線を辿り、その土地土地に住む様々な背景を持つイスラエルやパレスティナの人々に出会う。彼らの日常生活をフィルムに収めながら、「ルート181」に凝集された過去や現在を話者から巧みに引き出していく。イスラエル・パレスティナのみならず私たちが抱える問題――国家、民族、差別、移民――を照射し、未来を見つめる太い熱脈が波打つ。

7/23(月)12:35〜、25(水)10:30〜 (会場:伏見ミリオン座)

アンダーグラウンド・オーケストラ
The Underground Orchestra

1999 審査員特別賞

監督:エディ・ホニグマン/オランダ/1997/
フランス語、ルーマニア語、スペイン語/
カラー/35mm(1.66)/115分/
日本語、英語字幕あり

パリの音楽家たち。彼らは地下鉄で、街角で、思い思いの楽器を演奏し糧を得ている。多くは政治亡命者であり不法移民である彼らの過酷な現実と、クラシックからシャンソン、R&Bなど演奏される音楽の素晴らしさ。「この映画はおもに地下で撮影するはずだった。パリの地下鉄駅の構内で、あるいは運行中の列車のなかで、世界各地からやってきた音楽家たちと出会うはずだった。しかし、地下鉄での撮影許可がとうとう降りなかったため、撮影は秘密裏にすすめた。気がついたら地上に追放されていた。しかし、アンダーグラウンドな気分はそのままだった」と語るホニグマン監督の、彼らを見つめる目の暖かさが印象的な作品。

7/23(月)17:30〜、26(木)10:30〜 (会場:伏見ミリオン座)

真昼の不思議な物体
Mysterious Object at Noon

2001 優秀賞、NETPAC特別賞

監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン/タイ/
2000/タイ語/モノクロ/35mm(1:1.85)/
83分/日本語・英語字幕あり
監督はタイの国中を旅し、出会った人たちに物語を創作してもらう。画面には、マイクを向けられるタイの地方の人々と、彼らによって語られた「不思議な物体」の物語が、交錯して描かれることになる。話し手により物語は次々と変容する。それは作者自身さえも予想できない展開を見せていく。斬新な語り口、魅惑的なモノクロ映像。アジアからユニークでサスペンスフルな新世紀感覚の映画が誕生した。

7/24(火)10:30〜、26(木)18:25〜 (会場:伏見ミリオン座)

イラン式離婚狂想曲
Divorce Iranian Style

監督:キム・ロンジノット、ジバ・ミル=ホセイニ/
イギリス、イラン/1998/英語・ペルシャ語/
カラー/16mm/80分/日本語・英語字幕あり

イランのテへラン市中央に位置する家庭裁判所が舞台。男には自由意志による離婚が認められ、女にはその権利がないイランで、“妻”が離婚を申し立てることの難しさ。「この映画は、結婚が破綻する時の苦痛と喜劇を扱い、6人のごく普通の女性が人生の難しい一時期を乗り越える姿を追う。彼女たちは、欲しいものを得るために機転、魅力、忍耐、理性、論争、さらには同情をかうための嘆願といった、ありとあらゆる手段に訴えるのです」とジバ・ミル=ホセイニ監督は語る。家族の問題にとどまらず、自由の意味を観るものに問う、貴重な示唆に満ちた作品。

7/24(火)12:20〜、26(木)16:40〜 (会場:伏見ミリオン座)

メタル&メランコリー
Metal and Melancholy

1995 山形市長賞(最優秀賞)

監督:エディ・ホニグマン/オランダ/1993/
スペイン語/カラー/16mm/80分/
日本語字幕あり

ペルーの首都リマにおけるタクシー・ドライバーたちに取材したユニークなロード・ムーヴィーである。彼らはプロのドライバーではない。教師、俳優、警官といった本業を持った人々ばかりであるが、経済の悪化によって、こうした副業に手を出さざるを得ないのである。だが、彼らが語る人生や家族の話はペーソスに溢れ飽きることがない。思わず相槌を打つ話には、人間として共通するテーマがありそこには、助手席から彼らに語りかける監督自身の人間性溢れる想いが伝わってくる。

7/24(火)14:05〜、26(木)12:50〜 (会場:伏見ミリオン座)

 

お問合せ 名古屋シネマ・フェスティバル実行委員会事務局 TEL 052-231-2005 (月〜金 10:00〜18:00)